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2015年3月のお稽古

2月が終わり3月は、
炉の中で釜を載せている五徳(ごとく)をあげて
3月は、炉に掛ける釜が釣釜になります
釣釜は、茶室の天井に打たれた蛭釘(ひるくぎ)から
鎖、弦、大鐶などに吊り下げて使う釜のことで、
お流儀によって、4月に釣釜にするところもあります

ゆらゆらと揺れている釜や、
つられて動く柄杓でのお点前で春を感じます

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釣ってあるのは、雲龍釜(うんりゅうがま)
釜の胴に雲に乗って昇天する龍を鋳出した釜で
大きさは大中小とあり、これは中です
釜の蓋の摘みにも特徴があって、掻立鐶(かきたてかん)という
杖のようなものが付いています
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  下の丸い線は影です
釜に蓋がしてあるときは、この摘みは手前にあって、
ここを持って釜の蓋を蓋置に置いたら、摘みを向うに倒します
なので、茶巾を蓋の上に置く時、摘みが邪魔にならないですよね

そして、お仕舞いに茶巾を茶碗に入れ、
釜に蓋をするとき手前に戻します
よく考えられていますよね

さて、
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3月なので、お雛様をかざり、
お軸と香合、蓋置もお雛様
花も桃と菜の花
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クリスマスローズと雪柳
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紹鴎水指棚(じょうおう みずさしだな)に
柄杓と蓋置を飾ったところ

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棗は、貝桶、昔の姫君は貝合わせをして遊んだのでしょう
茶碗は、黄交趾(きこうち)で、桃の花と菱餅と蛤が
描かれています

お菓子は
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生菓子は、雪洞(ぼんぼり)で、練切りです
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干菓子は、麩焼きせんべいがすみれ、ゼリーが蝶です

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そうそう、2月は旅箪笥でお稽古しました
この旅箪笥には、利休と秀吉のエピソードがあり、
利休が、天正18年(1590)秀吉の小田原の陣に
従った際に持って行ったといわれてます

お茶をとおして、四季を感じ、興味や知識も広がって
もちろん、お話するのも楽しいですよ
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