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あきない世傳 金と銀

さてさて久しぶりに本をご紹介します

高田 郁(かおる)さんの
あきない世傳(せいでん) 金と銀』シリーズです
みをつくし料理帖』シリーズでお馴染みですよね

みをつくしでも出版されるのがとっても楽しみでしたが、
あきない世傳もスゴいです

18世紀の大坂(昔は大阪でなく大坂と書きました)
天満の呉服商「五鈴屋(いすずや)」に、
9歳で奉公に出された(さち)という少女の
いわば細腕繁盛記
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5冊目の転流篇が好評発売中!
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帯のイラストもカワイイ!し、
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巻末の「治兵衛のあきない講座」も面白い!
治兵衛は、「五鈴屋の要石(かなめいし)」と呼ばれた、もと番頭さん
この治兵衛さんがシブくてカッコいいんです

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1冊目の源流篇から、早瀬篇、奔流編、貫流篇の4冊目まで
とにかく一気に読ませてくれます
6冊目がいつ出るか首を長ーくして待っています

何がどうスゴいのか、ぜひ読んでみてください
面白いこと請け合いです
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友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」

約3週間ぶりの本のご紹介です

前回の10月27日にご紹介した
『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』
の中の講演・対談者の1人
山中伸弥さんつながりの本です
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昨年2016年10月20日に亡くなった平尾誠二さん
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訃報を聞いてブログにアップしましたが、
同志社時代からずーっとファンでした

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「平尾氏見たさに集まった
京都大学iPS細胞研究所のラグビー経験者たちと」
(本文21ページの画像のキャプションです)
左にゴミ箱かしら?「ひこにゃん」が写っています

ちょっと長いですが、この画像のエピソードを本文からご紹介
  この研究所にもラガーマンは何人もいるのですが、
  平尾さんが初めて研究所に来ると決まった時、
  僕はそのことを彼らに内緒にしていました。
  当日になって、「今日、平尾誠二さんがみえます」と
  彼らにメールを送ったら、研究の話だとなかなか
  返事をくれないのに、皆、「おーっ!」と意味不明の
  返信をしてきて、すぐ僕の部屋に集まりました。………
うーん、わかるわかる !(^^)!

二人の出会いは2010年9月「週刊現代」の対談から、
平尾さんの闘病生活を含め、わずか6年という期間
二人の友情、楽しい思い出、つらい記憶が書かれています

「最後の一年」
読んでよかったです

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

久しぶりに本のご紹介です

先ずは、歌人の永田和宏さんの本
といっても短歌ではなく、
京都産業大学創立年の記念講演・対談シリーズ
「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」を
活字化したものです

永田さんは、歌人でもあり、京都大学名誉教授、
そして現在は、
京都産業大学タンパク質動態研究所所長でもあります

理系に弱い私としては、理系と聞くだけで
実った稲のように頭を垂れてしまいます(笑)

昨日、ブログにアップしましたが
永田さんの短歌はもちろんのこと、
朝日歌壇の選者としての評のファンなんです
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この本のタイトルにも惹かれました
『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』

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講演・対談のお相手も各分野のオーソリティ
山中伸弥(やまなか しんや)
羽生善治(はぶ よしはる)
是枝裕和(これえだ ひろかず)
山極壽一(やまぎわ じゅいち)

このそうそうたる方たちもあった、不安、悩み、焦燥、失敗を重ね、
挫折、でもそこから「一歩踏み出した」モチベーションは
何だったのか?
というようなことを語っています

理系に弱い私でも
山中さんと山極さんの講演と対談が
とっても興味深くおもしろかったです

おススメです

ドナルド・キーンさん来高

昨日16日、群馬県立土屋文明記念文学館へ行きました
HPはコチラ
http://bungaku.pref.gunma.jp/

企画展「角田柳作(つのだ りゅうさく)とドナルド・キーン」
そして、記念講演会:キーン氏「先生」
   対談:キーン氏×堤伸輔(つつみ しんすけ)氏(新潮社編集委員)
      「私の会った日本の作家たち」
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  左:サインしてもらいました 右:図録

記念講演会は、定員150名、要申込、先着順とのことで、
9時30分から電話をかけつづけたけれど、つながらず、
やっとつながったのが9時41分で、OKでした
ホッとしましたよ

キーン氏の講演は、コロンビア大学時代の恩師である
渋川市出身の角田柳作氏とのエピソードでした
キーン氏のゆっくりとした語り口から、
真摯で泰然とした角田先生が思い浮かびます

大学の数多い先生方の中で、ただ1人、
日本語で「SENSEI」と呼べば角田先生のことだったそうです

第2部の対談では、
まず、三島由紀夫の名前が挙がりました
最初の出会いは、歌舞伎座の前。
そして、親交の深かった三島の著作の中では『金閣寺』
1000年後も読み継がれる小説であろう

阿部公房と言えば、『砂の女』
完璧な小説である

そして、瀬戸内寂聴
同じ94歳でも、寂聴さんは「あねさん」だとか
ほかなどなど‥‥‥
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終了後のサイン会では、サインはもちろん、握手してもらいました
手の骨格がしっかりしていて、澄んだまなざしが印象的でした
親しみを込めて「キーンさん」と呼びたいです

『40代からの「私」の生き方』

本屋さんで偶然手に取ったこの本

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    『40代からの「私」の生き方』
                                聞き手・文 伊藤愛子

輝き続ける大先輩23人からの、心強くあたたかな
”言葉の花束”
迷い、悩みながら揺るがない「私」をつくってきた先輩たちが
語ってくれた、40代で迎えた転機のこと、
女性の生き方のこと(本の帯から)。

草笛充子 佐伯チズ 麻美れい 前田美波里 中村玉緒
平野レミ 鳳蘭 岸恵子 戸田奈津子 阿川佐和子
デヴィ・スカルノ 萬田久子 阿木燿子 横森美奈子
節子・クロソフスカ・ド・ローラ 木の実ナナ
大竹しのぶ 島田順子 桐島洋子 伊藤緋紗子
吉行和子 湯川れい子 稲葉賀恵

このそうそうたるメンバーが語ってくれた
悩める女性たちへのエールです
キラキラオーラ☆を身にまとっている人でも
悩まなかったことはない!

うれしいインタビュー集です